田舎と都会の、表情の違い

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民宿オーナーの言葉
「山には住んでいても、毎日感動する。山が高く聳え立つ日もあれば、遠くに感じる時もある。ここ何日か、葉が一気に紅葉して、秋になったよねぇ。リスもよくカタカタと木の上で活動してるよ。」
日々の景色の移ろいや毎日の自然の深さをよく見ている人だから言える言葉だ。目の前にある風景や身近なものをよく観察して、その人自身の中にある美意識と結びつかないと、自分の生活に対してそんな風には感じられない。感受性の低い人には絶対に言えない言葉だ。
都会に住む私達にとって、唯一高いと感じられるのはなんだろうか。例えば、高層ビルや東京タワー。毎日表情を変えるかというと、なんとも曖昧だ。人工物として出来上がった状態の中で硬い鉄筋が冷たく見えたり温かく見えたり、圧迫感がある日もあれば、高いわりに存在感を感じられない日もある。

田舎では山が生き物みたいに私達に迫ってきて、感動させたり脅かしたりする。季節ごとの色も違う。この色は、洋服をきたり、イルミネーションをつけたりして雰囲気の変わる出来合いの色じゃない。ごまかしの効かない、内側からみなぎる色。生き物のような山に毎日囲まれて、その恩恵を受けたり、時には悩まされたりすることで知らず知らずのうちに、自分じゃ絶対にコントロールできない自然の力や偉大さを感じてしまう。その自然に見守られて、どういう風に自分が日々生きるかというときに毎日何気ないものを見て、そこに美しいと感じられる要素を見つけて、その美しさを自分なりに表現していくことが自分の日常の生活を豊かにしていくことにつながるのかなぁと感じた。そういった感性を蓄えていく必要を強く感じる。

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