自分の手を動かして、考える。

Filed under 新民宿づくり

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足元を見返すと・・・

スローライフに憧れてはいるけど、スローフードは買うものだと思っている。オーガニック素材は時間をかけずに手に入れたい。エコのためにビニール袋はもらわないようにして、パッケージ商品を買う。・・・そんなあなたが思っているのは、本当のナチュラルライフじゃないかもしれない。市場が騒ぐずっと前から、本来の日本の生活そのものには自然に寄り添う生活があった。私達が見逃していたのは、足元にもともと存在していた生活の営み。

ゆっくり生活することって、実はすごく力持ちで、しんどい。食べ物を育てるために、手作業で何百個という種を植え、苗の数を調節し、広い場所へと根を張らせていく。天候と時間に願いを託しながら、バケツの水を運んでは撒き、土を天地返していく日々。“無農薬”と一言で言ってしまえば簡単だけど、家族の体のために農薬を使わない努力をすることは、野菜についた虫の一匹一匹を指でどかすことであり、農薬に代わる消毒薬を本で勉強することであり、体を張って子供のように果実を天敵から守ることである。こうして気の遠くなるような時間をかけてやっと育っていく。初めて収穫できたときには、自然の恵みを授かったように畑から野菜を抱えて運び、台所で実の詰まり具合に喜びながら調理し、みんなの心を躍らすお料理を提供することができる。誰かのことを想って、自然に寄り添って生きることが結果として、フードマイレージや食育やオーガニックや伝統文化の継承につながっている。

自分の手を動かさないと、本当のスローライフは見えてこない。自分の足を一歩一歩動かさないと進めないのが生活文化に根付いた暮らし。本当に健康と地球と文化を大切にしていきたいのなら、一度味わってみてもいいんじゃないか。最後に本当に自信のあるものだけをメニューに殿堂入りさせ、大好きな人に育てたものをプレゼントすることができた時、自然に寄り添う暮らしの本当の温もりを感じられるかもしれない。

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